HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
社長室に入ると、応接用のソファーの横に男の人が立っていた。


「キミが相原くん‥だね?掛けなさい。」


私は軽く自己紹介をして、ソファーに座った。


恰幅の良い中年男性はもちろん社長だ。


ケイの事務所は【happiness 】の他にもたくさんのアイドルが所属している大きな事務所だ。


まだデビューしていない“予備軍”もたくさん抱えているし、そんな人達に歌やダンスのレッスンも行っている。


この社長の気分次第でデビューが決まるというのは、噂だけではないらしい。


「ハッキリと言っておく。いくら青木と幼なじみでもスキャンダルは困る。そこをしっかり頭に入れておくように。」


社長が厳しい顔をして私を見た。
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