HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
家が隣なだけでなく、部屋も真向かい。


ついこの間までは電話なんて必要なくて、窓からお互いの部屋に行き来していた。


「落ち込んでいるハルのために、俺がそっちに行って慰めてやろうか?」


「ダ、ダメだよ!またケイのファンの子に騒がれちゃうよ!?」


彼は私のことを『ハル』と呼び、私は彼を『ケイ』と呼ぶ。


小学生のときに『ケイ様』と呼んでいたことは、私にとって恥ずかし過ぎる“トップシークレット”。


もちろん「ケイ様と呼べ!」って強要されてたんけど‥。
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