HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「はいはい、マネージャーさんも座って座って。今日一日お疲れさまでした!」


カンッと音をたてて、私達は乾杯した。


「今日、どうだった?」


ケイが興味津々な様子で目を輝かせる。


「え~っと、須藤さんが優しかった。社長が怖かった。プロデューサーにムカッとした。初めて【happiness 】のメンバーに会って後退りしちゃった。あと‥。」


「まだあるのかよ。」


ケイが笑いながら言った。


「初めてアイドルの“青木 慶太”を近くで見た。」


「‥それは、あまり見せたくなかったけどな。」


ケイがお菓子に手を伸ばす。


「自分で私をマネージャーにしたくせに?」


私は笑いながらチューハイを飲んだ。


「‥ハルには”作ってる俺“を見せたくないだけ。」


ケイが拗ねたように言った。
< 73 / 357 >

この作品をシェア

pagetop