【 青春という名の、革命を 】
「空手道部...」
聞き慣れない部活名に首を傾ける。そんな部活はあっただろうか。
この学校は全校生徒が960名、その内3分の2の生徒は部活動に所属している。スポーツ推薦というものを受け、入学してくる生徒もいて、それなりに部活動には力を入れている。
だからかなりの数の部活動があるのだが、空手道部はない、はず。
その写真の隅を見ると、今から10年前の日付が印してあった。不思議ノートに書かれていた年と一致する。
ということは。
10年前この学校には空手道部があって、そこに所属していたタチバナレンという人物が、このノートを作りここに隠したということか。
そう考えれば辻褄は合う。だが、
「何のために?」