【 青春という名の、革命を 】
百聞は一見にしかず
ということで、早速3人で図書室へと向かった。
「これがそうか?」
不思議ノートは文集と壁の間に、見つけた時のままの形でそこにあった。もしかしたら、なくなっているのではないかと不安だったので、少しほっとした。
不思議ノートはソウスケが、10年前の卒業文集は私が持ち、タイチが座っている机の上に置いた。
「ふ〜ん。この文集が手掛かりってことね。」
不思議ノートを無言で読み始めるソウスケといつになく真剣な表情のタイチ。
たいした説明もしていないのに、私が頼んだだけで、こんなに真剣に取り組んでくれるなんて。
私はいい親友を持った。胸が暖かくなって、自然と笑みが溢れてきた。