【 青春という名の、革命を 】
そんな仲間の絆というものを、再確認していた時。盛大に図書室のドアが開いた。
「お前らぁ!なぁにさぼってんだぁ!!」
「げっ」
「やべっ」
「逃げるぞー」
忘れていたが、堂々と全校集会をさぼっている途中であった。熱血短パン野郎が、無駄に声をあらげて怒鳴っている。
すばやく不思議ノートと文集を抱え、ソウスケは窓から飛び出した。
え、いきなりどうした。的な空気が流れた。何故かって、ここは3階。
何が起こったのか。慌てて窓へ駆け寄り、ソウスケの安否を確かめる。もしかしてと、嫌な想像に冷や汗が出る。
「ほら、早くこいよ。」
意外と近い距離に、ソウスケはいた。大きく手を広げて、私を受け止める準備はすでにできている。
同じく焦って除きこんだタイチと、顔を見合わせて、笑った。
「じゃあ、そーゆーことで。」
先にタイチが、二階建ての部室棟の屋根に飛びうつった。完璧な着地体制に思わず拍手。
次は、私。
振り返って、熱血短パン野郎に最高の笑顔を贈る。思いっきり格子を蹴ると、ソウスケの笑顔がみえた。
「っぶねぇ...!!」
「えへへー着地成功♪」
背中に回されたソウスケの腕が、何だか暖かくて、安心した。