【 青春という名の、革命を 】
すぐに帰ろうと生徒玄関へ向かったが、太陽がちょうど真上にあるという、一番気温が上がる時刻になってしまったようだ。
校門までの道が蜃気楼かのように、揺らいで見えた。
こういう時、女子として気になってしまうのが、日焼け。今日は寝坊をしてしまったので、日焼け対策が万全ではない。
学校から家まで自転車で、たった20分。
されど20分。
先程の熱血野郎を思いだし、舌打ちをする。
「しょーがないなぁ。」
どうせ家に帰ってもすることはないわけで。太陽がいい感じに傾くまで、教室で寝て待つことにした。