【 青春という名の、革命を 】
廊下を歩く途中空腹を感じて、朝に友達からもらったチューイングガムを噛んでみる。
夏休み真っ只中
進学校なら受験組のための講習があるのだろう。しかし、ここは私が入れる程度の高校だ。
あるとしたら、先程まで受けていた馬鹿ばかりの補習。受験対策を今から取り組むような人は、塾にでも行っている。
そんな訳で誰もいない、静かすぎる。
時たまグラウンドから聞こえる部活生の声。音楽室からは、楽器のロングトーン。
「この暑いなか、よくやるねぇ。」
言うまでもないが、私は部活動に所属していない。放課後は真剣な部活生の横を通り過ぎ、カラオケに行ったり、マックに行ったり、だらだらと遊んでいる。それはそれで楽しい、友達もたくさんできた。
だが、ふと思う。
このままで良いのかなって。
カタンッ
「...ん」