wild poker~ワイルドポーカー~

「まだ、食料と水は残っている。とりあえず使ってみよう。どんな風になるのか……興味もあるしな」

その俺の言葉に藤谷は頷くと、俺の手からそっとカードを受け取った。

そして彼はそれをゲームテーブルの上に置くと、ズボンのポケットから一枚のカードを取り出す。

それは《ダイヤの7》のカード。

藤谷はそのカードもテーブルに並べると、それから静かに俺を振り返った。

「いい?使っちゃうよ?」

その問いにコクリと頷いて答えると、藤谷はそっと液晶に映っている《役をつくる》のボタンを押した。
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