wild poker~ワイルドポーカー~

「さて、これからどうしようか」

その突然の彼の言葉に、食べていたパイナップルの缶から顔を上げる。

「君達の目的はこの世界からの脱出でしょ?だったらカードを集めなくちゃね」

「でも……集めるって言っても……」

その俺の言葉に須藤さんは少しだけ眉を顰めて見せる。

「誰も傷付けたくない……って事?」

その彼の問いに小さく頷くと、彼は困った様に笑った。
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