wild poker~ワイルドポーカー~

「ま、その話は置いといて、色々と聞きたい事があるんだけど……いいかな?」

そう言って須藤さんは窺う様に俺を見つめる。

「俺に……ですか?」

「うん。サエキソウタくん……君に」

自分を指差して首を傾げる俺に、須藤さんは微かに妖しい笑みを浮かべて見せた。

「君は……《JOKER(ジョーカー)》を知ってるの?」

「……ジョーカー?」

彼の問いにそのまま言葉を繰り返すと、彼はコクリと頷いて俺を見つめる。
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