wild poker~ワイルドポーカー~
「これから……皆さんはどうするつもりなんですか?」
その突然の黒咲さんの問いに、皆の視線が彼女へ注がれる。
「一応出来る限り穏便な方法でカードを集めて行くつもり。で、運よくカードが揃えば、外の世界に逃げ出す。……でしょ?」
そう須藤さんは答えると、窺う様に俺と霧島さんを見つめた。
「……はい。そうして貰えると……助かります」
その俺の答えにコウモリはケッと小さく舌打ちをすると、呆れた様に羽を竦めて見せた。
「他力本願もいい所だな。そういう奴って、すぐに死ぬフラグが立ってんじゃねェ~のぉ~?」
コウモリはそう言って馬鹿にした様にケラケラと笑う。
それに鋭い視線を返すと、コウモリはまた羽を竦めて呆れた様に溜息を吐いた。