wild poker~ワイルドポーカー~

「……で、でも、危険じゃないですか?どんな奴が居るかも分からないのに……」

「うん。すっごく危ないと思う。だから君達には、ここで待っていて欲しいんだ」

その須藤さんの事に、他の二人も驚いたように目を見開く。

「女の子を二人も連れて歩きまわるのは危険だし、荷物もあるしね。颯太君はここに残って、二人と荷物を見ていてよ。僕がちゃちゃっと行って、カードだけ探してくるから」

そう言って須藤さんはニッコリと笑うと、《よっ》と軽やかに立ち上がった。

そのまま彼はゴツイ銃と最低限の水と食料の入ったリュックを背負うと、そのまま俺達を見つめる。
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