wild poker~ワイルドポーカー~
「これからどうする?」
「う~ん……何だかココは危険そうだし、エリア移動でもしてみる?ここからだったら境界線まですぐだし」
その藤谷の提案に小さく頷いて答えると、手早く準備を整えた。
それから簡単な食事を取ると、床に置いたままだった《武器》を手にする。
それは昨日、あの眼鏡の男の命を奪った《モノ》
微かに血で汚れたそれをズボンの隙間へと押し込むと、そのまま二人でビルの外へと出た。