wild poker~ワイルドポーカー~
「こっちも……あと三発か」
それはあの眼鏡の男が持っていたその銃で、藤谷は慣れた手付きで充填されている弾を確認すると、はぁっと小さく息を吐いた。
「……随分、手慣れているんだな」
その俺の問いに藤谷は一瞬固まるが、すぐにいつもの笑みを浮かべて見せる。
「そう?元々エアガンとかには詳しかったからかも。ほら、子供の頃ってそういうのに興味無かった?」
「……全く」
「あ、そうですか」
俺の素っ気ない答えに藤谷は引き攣った笑みを浮かべて見せると、手にしていた銃をしまった。