wild poker~ワイルドポーカー~
「……これで全部だ」
俺の手にしたカードを見て彼女はコクリと頷くと、また首を傾げて見せる。
それに急かされる様にそっとシャツに手を掛けると、小さく溜息を吐きながらシャツを肩まで肌蹴た。
すると俺の右肩に、黒いスペードのマークとAの文字が見える。
それに続き藤谷がズボンの裾をまくり上げれば、彼の左脛に刻まれたダイヤの7が見えた。
それを見て彼女は満足そうに頷くと、彼女の持っているカードを俺達に見せる。