wild poker~ワイルドポーカー~
「さて、とりあえずどうしますか」
「……ゲームテーブルに行こう。もしかしたらカードがあるかもしれないしな」
その俺の提案に二人は顔を見合わせると、小さく頷いた。
それから三人で、鬱蒼と茂る森の中を進んで行く。
先頭を歩く藤谷が腰ほどまでに伸びた草を掻き分け、何とか進める道をつくる。
その後を俺と彼女が並ぶ様に歩きながら、後をついていく。
道なき道を進みながらそっと隣を見れば、彼女は少し鋭い瞳をしながら黙々と歩いている。