wild poker~ワイルドポーカー~

「須藤さん……大丈夫かな」

その霧島さんの呟きに、そっと彼女を振り返る。

すると彼女は少し心配そうに表情を曇らせたまま、無人の街を見下ろしていた。

「大丈夫だよ。あの人、ここに慣れてるみたいだし……すぐに帰って来るって」

そう自分に言い聞かせる様に答えると、霧島さんと黒咲さんはコクリと頷いて見せる。
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