wild poker~ワイルドポーカー~

「そう、ここは君達の暮らしていた世界に似せて僕が創った……偽物の世界」

まるで俺の考えが聞こえたかの様に、少年はそう言って不敵な笑みを浮かべて見せた。

「……二人はもう、知ってるよね?」

その少年の嘲笑う様な問いと共に、静かに後ろの二人を振り返る。

すると二人は微かに表情を強張らせて、刺す様に鋭い瞳で少年を見つめていた。
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