wild poker~ワイルドポーカー~
「ちょっと、早く入ってくれませんか~。僕だって暇じゃないんだから~」
そんな気だるそうな少年の声が部屋の中から聞こえ、それにあからさまに眉を顰める。
それから心の底から湧き出た深い溜息を吐くと、バツの悪そうな二人に背を向け、そのまま玄関に入った。
靴も脱がず、土足のまま廊下に上がると、ドカドカと部屋へと向かって行く。
それからリビングへと続く扉を勢いよく開き、そして見えた光景に小さく息を呑んだ。