wild poker~ワイルドポーカー~

「ちょっと、早く入ってくれませんか~。僕だって暇じゃないんだから~」

そんな気だるそうな少年の声が部屋の中から聞こえ、それにあからさまに眉を顰める。

それから心の底から湧き出た深い溜息を吐くと、バツの悪そうな二人に背を向け、そのまま玄関に入った。

靴も脱がず、土足のまま廊下に上がると、ドカドカと部屋へと向かって行く。

それからリビングへと続く扉を勢いよく開き、そして見えた光景に小さく息を呑んだ。
< 306 / 449 >

この作品をシェア

pagetop