wild poker~ワイルドポーカー~

「だ~か~ら~気にすんなって言ってんだろ!!遅かれ早かれ、いつかはこうなるって決まってんだよ!!生き残りたかったらな……ケケッ!!」

そう言ってコウモリはパタパタと俺の周りを飛び回り、それからガラスの砕けた窓の枠にそっととまる。

それと共にゆっくりと後ろを振り返れば、俺と同じ様に不安そうに瞳を揺らす二人の姿が見えた。

「俺……おれ……」

そこまで言って唇を噛み締めると、そのまま崩れる様に床に膝をつく。

「……人を……殺した」

その言葉と共に自分の犯した深い罪を認識し、ガタガタとおかしいくらいに身体が震え出す。
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