wild poker~ワイルドポーカー~

「誰かに守られ、誰かに救われ、そして誰かに必要とされる。それこそが《主人公》の《条件》なのかもしれないね」

そう言って少年が困った様に笑ったその瞬間、周りの景色がグラグラと揺らぎ始める。

すると藤谷と雪村が慌てて俺の肩に手を触れた。

「それじゃ……頑張って」

少年はそう言うと、ヒラヒラと小さく手を振って見せる。
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