wild poker~ワイルドポーカー~
「ケケケッ!主人公ねェ~?果たしてお前みたいな甘ちゃんがなれるもんなのかねェ~?」
「……黙れ」
俺の頬に刻まれた赤い何かに触れたまま、声を震わせ小さく呟く。
「お前が気に病む事なんか一つも無いぜ?ただコイツがクソみてェに運が無かった。それだけだ。……な~んて、フォローしちゃう俺様って、マジで優しぃ~!!」
「黙れって言ってんだよ!!」
そう叫び非難の視線を送ると、コウモリはパタパタと羽を羽ばたかせて、俺の周りをクルクルと回った。
「お~怖い、怖い。俺様、一応お前の味方だよ!?そんなに嫌われちゃうと気まずいじゃんかぁ~?」
そう言ってケラケラと笑うコウモリを睨み付ける。