せ ん せ い




終わりだ、終わり。


だとしてもこんな終わり方、自分でも笑ってしまう。



勢い任せに、後先考えずにヤケになっちゃって。本当に、わたしは馬鹿だ。


どうせ「好き」って言うのなら、もっと可愛らしく、ちゃんとした空気で告白すれば良かった。

そうしたら、あんな拒まれ方もしなかっただろうに。



ていうか、そもそも告白するという選択は間違っていなかったのだろうか。

どうせ実らないと分かっているのなら、自分が先生を好きでいる限り、気持ちを抑えて"教師と生徒としては親密な関係"を続けてた方が幸せだったんじゃないかって。



それなら、傷つく心配も無かったのに。




ヤキモチやいて好きって言って、いきなりキスして拒否られて。

もう、彼に合わせる顔がない。




……まぁ別に、もう他人行儀な本来の"教師と生徒"の関係に戻っても良いんだけど。


でも、例え戻ってしまったとしても。


せめて、わたしの気持ちだけは分かっていて欲しい。





ホントに、先生が好きだと。




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