It is fate.



「美少女な鈴那が居なかったらコンパの意味無いんだから」

と言って希は毎回言って
あたしの頭をポンポンとする


美少女と言ってるのは
結局はご機嫌取り

でも頭をポンポンとされるのは大好き


希は164cmと長身で細く
綺麗と言う言葉がよく似合う美人さん


あたしは
152cmと小さい身長で細くない
しかも平凡な顔


綺麗な希の隣に
あたしは全然釣り合わない

そう思うと
何だか涙がうっすらと出てきた


「ん?鈴那どうしたの?」
何て優しく問い掛けてくれる
希の事があたしは大好きなんだ


ギュッと抱き着くと
背中を優しく摩ってくれる

「また同じ事考えてたの?」

そう言ってクスクスと笑う希

「心配しなくて良いよ。私は鈴那以外の親友なんて見つからないよ」


何も答えていないのに
何故か分かってくれる

それは小学校からの付き合いだからかな?


「とりあえず行こっか」

「うん」


あたし達は
手を繋いで学校を出た



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