初めてのバレンタイン
「蓮、遅れてごめん!」

「大丈夫!俺も今来た所だから。」


やっぱ緊張する。

緊張するな、自分!


「あのさ」

「うん?」

「チョコ旨かった!ありがと!」

「いえいえ!こちらこそ喜んでくれてありがと!」

嬉しい!食べてくれたんだ!!


「返事の件だけど、」

「うん。」

「俺も川越が好き。」

「え?」

今なんて言った?

「だから、俺も川越が好き。ずっと好きだった。」

「うそ、ありえない。」

「嘘じゃねーよ!川越が好きなんだよ!ほんとは俺から告ろうと思ってたのによ。」

「ヒックヒック、」

信じられない。蓮がうちのこと好きなんて。信じられない。

「泣くなよ。」

「信じられない。」

「ん?」

「信じられない。蓮がうちの事好きなんて信じられない。」

「信じろよ、てか俺も川越が俺の事好きなんて信じられねーよ。」

「ヒックヒーック、ズー」

「だから泣くなって。」

「違う、」

「ん?」

「嬉涙だよ、凄く嬉しい!」

「嬉涙か?」

「うん!」

「俺たち今日から彼氏と彼女だな!」

「///」

「照れんなよ。俺まで、照れるだろ。」



信じられない。


蓮がうちの事好きなんて…

振られると思ってたのに。

悔し涙流すと思ってたのにまさか嬉し涙流すなんて。

蓮の事ずっと好きで良かった!


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