天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅤ(劣化版)
「で、どうした丹下」

ギシリと椅子の背凭れに寄りかかりながら、龍娘は向き直る。

「お前が自ら生徒指導室に来るとは珍しい。何か悪行でもやらかして、バレる前に自首しに来たか?」

茶化したように言う彼女に。

「単刀直入に言うぜ、先生」

龍太郎は真っ直ぐな眼差しを向けた。

「あんたんとこに弟子入りさせて欲しい」

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