天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅤ(劣化版)
「ふざけるな」

龍娘は両断した。

「お前は侍教師の所に弟子入りしていただろう。修行も続けていた筈だ」

「…………」

龍太郎は語らない。

…嵐があった。

天神学園に来た嵐。

その嵐で、多くの者が学園から去ったり、去らざるを得ない状況になった。

その影響で、龍太郎も侍教師の下から離れざるを得なくなった。

決して袂を分かった訳ではない。

が、そうせざるを得なくなったのだ。

侍教師や奥方の覚悟や決意を汲む為に、了承するしかなかった。

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