天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅤ(劣化版)
「んじゃ」

龍太郎は三角帯を取る。

「早速始めようぜ、老師」

「ん?」

椅子に座ったまま龍太郎を見る龍娘。

「お前は左腕を骨折しているのだろう?せめて腕が癒えてからにしろ。無理をするのはよくない」

「嘗めんな」

構える龍太郎。

「こんなもん怪我のうちにゃ入らねぇよ。そんな事よか、俺ぁ少しでも強くなりてぇんだ」

「…………」

龍娘の瞳が、細まる。

「丹下、手負いの身で私と拳を交えようなどと…随分驕っているようだな…」

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