天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅤ(劣化版)
「丹下 龍太郎、貴方に決闘を申し込みます!」
その女子生徒は告げた。
小柄で華奢な女子生徒が、龍太郎のようなガタイのいい武道家に決闘を申し込む。
その事も十分な驚きだし、バレンタインというこの日に、女子に喧嘩を売られる龍太郎の運の悪さにも驚愕する。
だが、現時点一番の驚きは。
「し、喋った…!」
アリスカが口をパクパクさせつつ言う。
そう。
天神学園入学以来、誰一人としてその声を聞いた事がなかったという無口少女・城山 小夜(しろやま さよ)が声を発したという事だったのだ。
その女子生徒は告げた。
小柄で華奢な女子生徒が、龍太郎のようなガタイのいい武道家に決闘を申し込む。
その事も十分な驚きだし、バレンタインというこの日に、女子に喧嘩を売られる龍太郎の運の悪さにも驚愕する。
だが、現時点一番の驚きは。
「し、喋った…!」
アリスカが口をパクパクさせつつ言う。
そう。
天神学園入学以来、誰一人としてその声を聞いた事がなかったという無口少女・城山 小夜(しろやま さよ)が声を発したという事だったのだ。