天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅤ(劣化版)
それからどのくらい経過したのだろう。

龍太郎は生徒指導室のソファで目を覚ます。

額には濡れタオル、左腕はきちんと三角帯で吊り直されていた。

龍娘が処置してくれたのだろうか。

「いつまで失神している。タフネスらしからぬ気絶ぶりだな」

ギシッと椅子の音を立てて、龍娘が起き上がった龍太郎を見た。

「まぁ止む無しか。いつものように小突く程度の技の仕掛け方とは違った。かなり本気での猛虎硬爬山だったからな。例えるなら、そうだな…学園の最強クラスを相手にするつもりで打ったと言えばわかりよいか」

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