天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅤ(劣化版)
「だが」

俯きかけた龍太郎に対して、龍娘が言う。

「その『打たれ強さ』…更に磨きがかかればどうだ?」

「……更に?」

龍太郎は怪訝な顔をする。

持って生まれた『打たれ強さ』を向上させる事など可能なのか?

筋肉をつけて防御力を高める?

しかし筋力トレーニングなら日頃からやっている。

ならば、まさか鎧でも着込めというのか?

「そうだな…ある意味、私はお前に鎧を着せようと思っている」

龍娘は腕を組んだ。

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