続♡貴方と私の秘密の関係
「ごめんごめん、驚かすつもりはなかったんだけど」


あっ…この声…、もしかして…。


そう思って振り向くと、そこには思ったと通りの人物がいた。


「全然、大丈夫だよ。おはよう、拓海くん」


彼は、吉野 拓海(よしの たくみ)くん。


去年、同じクラスだった男の子。


学校で言葉を交わせる数少ない男子生徒の友達なの。


元々男の子が苦手な私は、最初やっぱり拓海くんとも話せなかったんだけど、

それでも拓海くんは何度も優しく声を掛けてくれたんだ。


とっても優しい男の子なの。


拓海くん、って呼んでるのは苗字で呼ぶと、

友達になった感じがしないからって言われて、呼ぶことになったの。


最初はかなり抵抗はあったけど、最近、やっと慣れて来たんだ。

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