コスモノート
SceneⅠ お金の話
どこかのビルの屋上。
下には車道と歩道が区別されていて、歩道が広い通りがある。
ビルの清掃員の青年が、同僚の清掃員に何か怒られている。
その隣には、居心地の悪そうな男が一人。新人のアルバイトのようである。
『お前なんでそうなんだよ。毎日毎日、8時間かけて屋上掃除しやがって
たまには他の階もやってくれよ。俺地下2階から地上8階まで一人でやってんだぞ。
このビルの10分の9俺がやってんだぞ。二人の担当でその割り振りはないだろ。
おかしいだろ。割合がおかしすぎるだろ。9:1って比率がおかしすぎるだろ、ありえな・・・』
『俺の給料の10分の9、あげますよ。』
『・・・。こいつ、新人だから。短期だけど。いろいろ教えといて。』
怒っていた同僚は下の階に向かった。
『よろしくおねがいします。』
『うん。なんとなく掃除すればいいから。』
青年は、下の通りを眺める。
アルバイトの男は、はじめどうしたらいいか分からず、きょろきょろしているが、なんとなく掃除を始める。が、
居心地の悪さがぬぐいきれないのか、青年に話しかける。
『ここ長いんすか・・・どれぐらいっすか・・・へえ、長いっすね・・・楽しいんすか・・・掃除、好きなんすか・・・・え、何でこの仕事やってるんすか』
『ここにいたいからだよ。』
青年は通りを眺めたままいった。
『清掃員じゃなくてもよかったんだよ。ここにいられれば。』
居心地の悪い新人を気遣ってか、新人の質問に答えるのが嫌になったのか、今度は青年が質問をした。
『短期なんだよね。なんで。』
『いやちょっと、お金がほしくて』
『そりゃそうだろ。だけどさ、なんで』
『・・・いや、あの・・・』
下には車道と歩道が区別されていて、歩道が広い通りがある。
ビルの清掃員の青年が、同僚の清掃員に何か怒られている。
その隣には、居心地の悪そうな男が一人。新人のアルバイトのようである。
『お前なんでそうなんだよ。毎日毎日、8時間かけて屋上掃除しやがって
たまには他の階もやってくれよ。俺地下2階から地上8階まで一人でやってんだぞ。
このビルの10分の9俺がやってんだぞ。二人の担当でその割り振りはないだろ。
おかしいだろ。割合がおかしすぎるだろ。9:1って比率がおかしすぎるだろ、ありえな・・・』
『俺の給料の10分の9、あげますよ。』
『・・・。こいつ、新人だから。短期だけど。いろいろ教えといて。』
怒っていた同僚は下の階に向かった。
『よろしくおねがいします。』
『うん。なんとなく掃除すればいいから。』
青年は、下の通りを眺める。
アルバイトの男は、はじめどうしたらいいか分からず、きょろきょろしているが、なんとなく掃除を始める。が、
居心地の悪さがぬぐいきれないのか、青年に話しかける。
『ここ長いんすか・・・どれぐらいっすか・・・へえ、長いっすね・・・楽しいんすか・・・掃除、好きなんすか・・・・え、何でこの仕事やってるんすか』
『ここにいたいからだよ。』
青年は通りを眺めたままいった。
『清掃員じゃなくてもよかったんだよ。ここにいられれば。』
居心地の悪い新人を気遣ってか、新人の質問に答えるのが嫌になったのか、今度は青年が質問をした。
『短期なんだよね。なんで。』
『いやちょっと、お金がほしくて』
『そりゃそうだろ。だけどさ、なんで』
『・・・いや、あの・・・』