幼なじみじゃイヤなんだ。
* * *




賑やかな朝の教室。


職員室に用事がある早苗と分かれて1人で教室に上がって来た。




友達に「おはよう」と言ってから、流瑠の席に目をやる。

流瑠はまだ朝練から帰って来てない。





自分の席に座って、開け放たれた窓から通り抜ける、暖かい空気に触れていたら、眠くなってくる。




う──ん。気持ちいい。





机に肘を着き、うとうとしていた時に、その声が聞こえて来た。





「…おはよう。相澤さん」


「んぁ?上坂くん!おはよう!」


「…眠そうだね?」


「うん。結構疲れてて」


「…放課後の作業出来る?大丈夫?」


「うん。明日休みだから大丈夫だよ。」





心配してくれてる?ずいぶん心を許してくれる様になったなぁ。





「悪いんだけれど、僕、先に部活に呼ばれてて…30分位作業遅れるけど、いいかな?」





上坂くんは天文部。



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