幼なじみじゃイヤなんだ。
「やっぱり、何かあったのかよ?部活で何かあった?」


「え!?ううん。何にもないよ。」


「ん?じゃあ。何へこんでたんだよ。部活前までは元気だったろ?…って。あっ!」



思い出した!その前に上坂と一緒にいたんだったよな!



「!?びっくりした!なに!?何!?」


「上坂と何かあったの?」


「え?ううん。何にもな……」



何かを思い出した様に、桜の動きが止まった。目線が泳ぐ。



「何かあったのかよ?」

「う、ううん。だ、だから、何もない。」



どもっているし、目もあわせねぇし…。

苛立ちに似た感情が湧き上がってくる。



「ふーん」

「……」

「……」

「流瑠?…た、食べる?プリンパフェ?」

「いらない」

「……」

「……」

「な、流瑠!き、今日、あ、あたしん家で食事会だよ。知ってた?」

「うん。さっき桜言ってただろ」

「そ、そうだっけ?」

「うん」

「な、何かさ…機嫌悪くなってない?」

「…別に」

「いや。だからちょっとならあげるよ。プリンパフェ」

「だから、いらない!」

「……」
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