幼なじみじゃイヤなんだ。
「……お父さん今何て言った?」
目線はミルクティのまま、低い声で言った。
「『桜はまだ彼氏を作らなくていい』って言ったぞ」
「違う。その後!」
目線をお父さんに移して言う。
「え?なんだっけ?」
「お父さん……流瑠に、桜のボディガードをしろ。みたいなことをいったの?」
「あ?えぇっと?…言ったかもしれない?ん?いや?どうだろう?」
曖昧なお父さんの言葉を聞いたお母さんが会話に入って来て言う。
「お父さんは酔うといつも流瑠くんに言うじゃないですか。『桜を頼んだぞ』って」
「ははは!言ってたみたいだ!」
お父さんが、ガハハと笑う。
やっぱり、そうだったんだ!
雪見さんが予想した通り、お父さんが言ってたんだ!