幼なじみじゃイヤなんだ。
着替えながら同じ問いが頭をぐるぐる回る。





“用って何なんだろう?”

“今誰かといるのかな?”





ベットに腰かけて、答えが出るはずもない問いを考えたくもないのに、頭は勝手に考えてしまう。




そうしていると、ノックの音がしてお母さんが顔を覗かせた。





「桜、流瑠くんから今電話あったよ。お母さんからのメール気付いてなかったんだって」


「そ、そうなんだ」


「はい、これ」





お母さんが何かが入っている袋を差し出す。






「夜ご飯を2人分お弁当箱に詰めておいたから、流瑠くんのお家で食べておいで。流瑠くんと何か話しをしたいんじゃないの?」


「え?」


「朝のお父さんへの態度といい、さっきの雰囲気といい、流瑠くんと何かあったんでしょ?」






お母さんすごい。

お見通しだ…。






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