幼なじみじゃイヤなんだ。

可愛いよ。




「…はぁ……」




あの日から何度目の溜息なのか…。




私、なんであんな事したんだろう?




流瑠に抱きついたあの日。


あの日から3日経った今も私は猛烈反省中。


暇さえあれば思い出し、顔が赤くなり、溜息をつき、後悔する……





延々、これの繰り返し。





思い切って開き直り、




『あんなの今までの充電と大して変わんないよ!ちょっと・・・そう!ほんのちょっとだけ密着度が高かっただけだよ!』




って独り言を言ってみたけれど、“密着度”という言葉で記憶がフラッシュバックして逆効果。





だって、今までの充電とは全然違ったもん。

全然違ったよ。





流瑠の、心臓の音も、体温も、匂いさえもはっきり感じた。





< 338 / 606 >

この作品をシェア

pagetop