幼なじみじゃイヤなんだ。
景色に見惚れている私の背後から優しい声が聞こえる。





「桜、ほら」





振り向くと流瑠が“おいで”と言わんばかりに、両手を前に差し出している。

それは、子どもの頃からの“2人の合図”





悲しい時も、
つらい時も、
へこんだ時も、
泣きたい時も、
元気になりたい時も…。





私達の“側にいるよ”と言う確認。




元気になるための



“充電”













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