幼なじみじゃイヤなんだ。
「相澤さん、屋上で話したいんだけど」


「う、うん。いいよ。そうだ、ごめん早苗、そう言うわけだから先に帰ってていいよ」





なにを言われるのか怖いけど、雪見さんは本当に私と話したそうで。


私が席を立つと、早苗は焦ったように声を上げた。





「あ、あたしも行く!」





たぶん、ただならぬ雰囲気を感じ取り、私のことを心配してくれているのだと思う。


大丈夫と言おうとした時、雪見さんが早苗に告げた。




「そうだ、北条さん。仲谷くんが捜してたよ。」


「え?マサが?」


「早苗、私のことはいいからマサくんのところへ行って来て」





早苗をそう説得し、私は雪見さんの後をついて行く。


本当は早苗にも来てもらいたいけれど、雪見さんの感じからそれは許されないことのようで…。




なにを言われるのかわからないまま、ドキドキしていた。

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