幼なじみじゃイヤなんだ。
「あたし、相澤さんに言いたいことあるの」


「う、うん…」





心臓のバクバクが大きくなっていく。





「きっちり聞いてもらうわよ!!」


「は、はいっ!!」




こ、怖いっ!




「私の愚痴!それと…あなたへの文句も」


「えっ!?文句!?」


「大石くんへの文句も!」


「えぇっ!!流瑠の分まで?」


「だって、本人には言えないんだもん!」


「だ、だからって…」


「そうじゃないと気が済まない!」


「えぇぇっ!!」






ここまで言い合って、やっと雪見さんに表情が表れる。


こんな顔初めて見る。


いつもみたいにニコニコ完璧な笑顔じゃない。

凛としてるけど、穏やかなそんな表情に見えた。









「それから、あと、あれも言わなきゃならないわ」


「えっ!?まだなにかあるの!?」




「ごめんなさい」


「…え?」

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