幼なじみじゃイヤなんだ。
2回目の『ごめんなさい』を言った雪見さんは、さっきよりももっともっと真っ赤になっている。





「うん、もういいよ。それより、雪見さん顔が真っ赤だよ。謝るの恥ずかしかったの?緊張したの?」





意地悪じゃないけれど、なんだかその様子が可愛くてつい言ってしまった。





「う、うるさいわね!暑いせいよ!」





雪見さんはものすごく慌てた様子でそう言う。

その様子もまた可愛らしかった。





「でも、なんかびっくりした。雪見さんっていつもニコニコして、お姫さまみたいで、大人しい人だと思ってたのに、違ったんだね?」


「…文句ある?」


「いやいや…褒めてるんだよ。今の雪見さんの方が私は好きだけど?話しやすいし…。前の雪見さんの性格は私の思い違いだったんだね」





笑顔で雪見さんにそう言うと、呆れた様な溜息が聞こえた。





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