幼なじみじゃイヤなんだ。
「イヤ、相澤さんのそういうところがホントにイヤ」


「え…褒めてるんだよ?」


「思い違いじゃないわよ!“いつもニコニコお姫さま”は大石くんを落とすために演じてたに決まってるじゃない!」


「!?!?」





驚きの余りまた声が出ない。





「ホント、相澤さんってお人好しなの?バカなの?どっちなの?」


「な…な、な!?」




ひどすぎる質問にアワアワしていると、





「バカなのよ!」





後ろからそんな失礼な声が聞こえて振り返る。


そこには腰に両手を当てて、仁王立ちの早苗が立っていた。
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