幼なじみじゃイヤなんだ。
「マサから聞いてたの。サッカー部の2年生の杉山先輩って人が、前から雪見さんのことを可愛がってて、この合宿中とにかく雪見さんに引っついてたらしいのよ」
早苗が「マサが『先輩が本気で動き出した』って言ってた」と笑顔で付け加えた。
「ち、違うのよ!杉山先輩はお兄ちゃんの友達で…とにかくお節介の説教好きな人なだけ!」
「失恋の傷を癒してもらっている内に恋に落ちたってやつじゃないの?」
イジワルに笑う早苗に、雪見さんはムキになっていく。
「ち、ち、違うわよ…たぶん、あたしは今でもまだ大石くんが好きだと思う。でも、杉山さんは泣いた時もずっと傍にいてくれて、話し聞いてくれて、あたしが相澤さんにしたことに説教までして。彼に気持ち全部吐き出したら、すっきりしたの。前へ進めるかもって…少しずつそう思える様になってきたの」
そう話してくれた雪見さんの瞳はちゃんと未来を見ていた。
早苗が「マサが『先輩が本気で動き出した』って言ってた」と笑顔で付け加えた。
「ち、違うのよ!杉山先輩はお兄ちゃんの友達で…とにかくお節介の説教好きな人なだけ!」
「失恋の傷を癒してもらっている内に恋に落ちたってやつじゃないの?」
イジワルに笑う早苗に、雪見さんはムキになっていく。
「ち、ち、違うわよ…たぶん、あたしは今でもまだ大石くんが好きだと思う。でも、杉山さんは泣いた時もずっと傍にいてくれて、話し聞いてくれて、あたしが相澤さんにしたことに説教までして。彼に気持ち全部吐き出したら、すっきりしたの。前へ進めるかもって…少しずつそう思える様になってきたの」
そう話してくれた雪見さんの瞳はちゃんと未来を見ていた。