幼なじみじゃイヤなんだ。
「今更そんなに過剰な反応しなくても。小さい頃はよく一緒にお風呂にも入った仲なのに」





あはは~と笑い飛ばしながらそう言った私に、





「それはガキの頃の話しだろーが!」





流瑠は私から視線を外したまま呆れた顔でそう言った。





「ふん!じゃあ着替えてきますー」





ちょっと不貞腐れた顔のまま、2階の自分の部屋に行くために階段を上る私。


玄関からはお母さんのはしゃいだ声が聞こえてくる。





「流瑠くん、制服よく似合ってる!カッコいいわね~。モデルさんみたいよ」


「おばちゃん、お世辞はいいよ…」


「お世辞じゃないわよ!流瑠くんはテレビに出てる男の子なんかよりもカッコいいんだから!」








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