幼なじみじゃイヤなんだ。
「私のせい」





上坂くんをしっかり見てそう伝えた。





「そっか」


「だ、だから、今から『おかえり』って言って仲直りしてくる。じゃあね!バイバイ上坂くん!」






そう言って歩を踏み出そうとした私の腕を上坂くんが掴んだ。






「2人がギクシャクしてるのが、俺のせいだったらスッキリしたのになぁ~」






振り向くと、上坂くんが私の顔を覗き込むようにして言葉を続ける。






「今度は僕のせいでギクシャクしてもらおうかな?」






口の端を上げて、からかうように笑った。
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