幼なじみじゃイヤなんだ。
背中越にその声を感じながら、振り向くことなんて出来ず固まったまま。





私の両肩を掴む大きな手。


私の背中感じる心地いい体温。






どくん どくん どくん どくん






心臓の動きが早すぎて、目眩すら感じる。





流瑠が…

流瑠が後ろにいる…








「俺が階段を上って来ているのに気付いてただろ?それなのにこんなことするなんて…挑戦状のつもり?」






流瑠が上坂くんに言う。





「さぁ?どう思う?」





フッ!と鼻を鳴らして上坂くんも疑問形で返す。



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