幼なじみじゃイヤなんだ。
────…





踊り場の開け放たれた窓から見える真っ青な空。








「『悪い』なんて思ってもいないくせに。本当に可愛くないライバルだった」







それを見上げながら上坂が呟いた独り言は、


吹き抜けた風が優しく溶かしていった。

< 514 / 606 >

この作品をシェア

pagetop