幼なじみじゃイヤなんだ。
靴箱に続く廊下を歩く。






それでも流瑠は手を離さない。






離したくない。

でも、彼氏・彼女でもない私達。


誰かに見られたらどうしよう…。

そんな不安が私を襲う。




流瑠に噂がたてば、女の子1人の発信源から始まったとしても2乗方式で広がる。

次の日には1年生女子全員のメール受信箱に、その情報がストックされることになりかねない。




そんな恐ろしいことを考えていた矢先。

少し先にある職員室の扉が開いて、女の子達の笑い声が聞こえて来た。




ハッと顔を上げ前方を見ると、たくさんの1年女子がぞろぞろ職員室から出て来るところだった。


しかも、彼女達が進もうとしている道は…こっち!





< 517 / 606 >

この作品をシェア

pagetop